クラシックギター、アコースティックギターの弦交換の頻度

そもそも弦はなぜ交換するの??

ギターを長く教えていて、よく聞かれる質問がこちらです。
「先生!!弦はどのくらいで交換しますか?」
あえて、この質問には後から答えることにして、なぜ弦交換をするのか?
を考察していきます。
弦は消耗品です。
見た目はそこまで汚れてなくとも。
・音がくすむ
・響きが減る
・チューニングが不安定になる
このような変化がおこってきます。
また、アコースティックギターなどでは、サビてくると指がうまく滑らなくなる、などの症状も出てきます。
私がメインで弾いているクラシックギターは他の金属の弦と比べると錆びにくいですが、それでも少しずつ劣化します。
なぜ劣化するか?
それは、弾いているうちに。
①指の汗や皮膚が付着する。
②弦が伸びたり披露する
③表面に細かな傷がつく
これらが原因となります。
①は特に夏場に起こりやすい症状で、クーラーが効いた部屋とはいえ、暑さでまだ手汗が残っていてギターを弾いたりすると顕著ですね。
②弦交換をした方なら経験があると思いますが、張りたての弦ってすごい勢いで伸びます。
そして、ある一定のところで、伸びは落ち着くのですが、落ち着いてからも少しづつ伸びていきます。
③これは、右手で指弾きしたりすると弦の表面に傷がつくんですね、これも劣化の原因になります。
これらの結果、音の輝きが減っていきます。
これらの理由でギター弦の交換を行います。
弦の交換頻度

ここで、先ほどの質問にお答えします。
弦の交換頻度を用途別にまとめました。
⚫️毎日弾く人➡️1〜2ヶ月
⚫️週1〜2回➡️3ヶ月前後
⚫️趣味でゆっくり➡️半年程度
となっています。
私は、仕事でギターを弾くので2ヶ月に1回ほどです、美容室に髪を切りに行くのと同じくらいのペースですね(笑)
私の教室では、発表会に出られる生徒さんで3〜4ヶ月に1度。
これくらいのペースの方でも劣化はやや、緩やかになりますので焦って交換しなくても大丈夫です。
ゆっくりペースの方で、半年に一度を推奨しています。
月に数回触れるかな??という方であれば弦はかなり長持ちします。
ただし、梅雨時期など湿気が多い時期は注意も必要です。
切れてから交換では遅いことも

クラシックギターを始めたばかりの方からはよく。
「弦は切れてから交換するんですよね?」
と聞かれることがあります。
確かに、エレキギターやアコースティックギターでは、弦が切れることも珍しくありません。
しかし、クラシックギターのナイロン弦は、比較的丈夫なので、何ヶ月も切れずに使えることがあります。
そのため。
「切れていないから大丈夫!!!」
と思ってしまう方も少なくありません。
ですが、実際には。
弦は切れる前から少しづつ劣化しています。
※ごくたまに、夜寝ている間に弦が切れていて、朝起きてギターを弾こうと思ったら、なぜか1本だけ弦が切れていた!!!
なんてことがあります。
こんなサインが出たら交換時期

では、実際にどのような状態になったら弦を交換したら良いのでしょうか?
私のレッスンでよくお話しするポイントをご紹介します。
①音がこもって聞こえる・・・以前はもっと明るく響いていたのに、最近はどこか曇って聞こえる。
そんな時は弦が劣化している可能性があります。
特に低音弦は変化がわかりやすく、ベース音の輪郭がぼやけてきます。
②高音の伸びが無くなる・・・メロディを弾いた時などに音がすぐ消えてしまう。
以前より歌ってくれない。
そんな感覚も弦交換のサインです。
ソロギターでは特にメロディの響きが大事なので、気づきやすい変化かもしれません。
高域が減る、音の抜けが悪くなると、弾いていてなんかいまいちだな?と思ってきます。
③チューニングが落ち着かない・・・これは、少々難しい感覚なのですが。
まず一般的には、長く張ってある弦はチューニングが安定されると言われています。
楽器屋さんなどでも、そう言われることがあるでしょう。
ただし、それはチューナーのメモリの話であって、実際に弾いている時の音程感は、微妙に不安定な場合が多いです。
④指触りが変わってきた・・・ここも案外見落とされがちなポイントです。
・ざらつく
・引っかかる
・滑る感じや弾きやすさがなくなってきた
など、指先で感じる弦の変化です。
特に毎日弾いている方にとっては違いが分かりやすいかもしれませんね。
実は上達にも影響している???

ここまで熱心にみてくださった方は、弦交換というと。
「音を良くするためのメンテナンス」
そう思われる方が多いかもしれません。
もちろん、大きな目的はそこにあります。
そして、実は。
弦の状態は上達にも大きく関係しています。
古い弦を張りっぱなしにすることで。
本来の音の伸びがなかったり。
先ほども述べた音程感が悪かったり。
という状態で引き続けると、耳もその良くない状態にチューニングされてしまいます。
音の伸びない状態で、音を伸ばそう伸ばそうとしても限界があり、かえって悪い癖がついてしまう恐れもあります。
また、張りがなくなる事で、弦の張力のおかげでギターが鳴ってくれていたのに、気づかないうちに、ならないギターを鳴らそうと、力を入れて強く弾こうとして肩に力が入ったりと力みが出てしまいます。
新品の張力のある弦だと、適切な力でしっかりと鳴らすことが可能ですし、音抜けもバッチリです。
最後に

いかがだったでしょうか??
弦交換は、単なる楽器のメンテナンスというだけでなく。
・音の変化を感じる
・楽器を観察する
・自分の成長を振り返る
そういった時間でもあると思います。
ぜひ、これを機会に弦の交換にも目を向けて楽器との新しい関係が気づけることを願っています。
皆様のギターライフがより良いものになりますように✨

