美味しんぼ山岡に学ぶギターレッスンの在り方①〜ふるさとの唄編〜

教室ブログ

美味しんぼとの出会い

私は、何を隠そうグルメ漫画美味しんぼの大ファンであり、全巻揃えるほどバイブルとして美味しんぼを日頃から愛読しております。

この漫画の中には、ただのグルメ対決以外にも、人生哲学、本物とは何か?芸術とは?社会問題と食といったテーマが描かれています。
主人公の山岡は、普段はグータラで怠け者ですが、一度料理のこととなると本領発揮し、職人顔負けの腕やアイディアを披露します。
それだけでなく、実は観察眼に優れ、人をプロデュースしたり導く能力にも長けているのです。

ふるさとの唄

印象に残っている話の一つに「ふるさとの唄」という回があります。

これは、訛りが恥ずかしくて、どのアルバイトをしてもうまく話せない大学生がいました。
山岡のところにもバイトに来るのですが、ろくにコピーも取れない、話せないが原因で辞めてしまいますが、山岡はその少年と話をし、実は東北訛りにコンプレックスがあり人とうまく関われない、ということを知ります。

そこで、山岡は彼をリヤカーで販売する焼き芋屋さんに紹介します。

決意を新たに頑張って大声を出そうとするも殻が破れずに声がでない。
そこで山岡は一言。

「ふるさとの唄の南部追分けを歌うときの気持ちでやってみろ!!!」

これを聞いた彼は、すくっと立ち上がり見事な美声で。

「石やーーーきいもーーー!!!」

と美声を響かせます。
するとたちまち焼き芋は飛ぶように売れる、そんな内容の話です。

山岡が見ていたもの

ここで、山岡は訛りを直せとも話し方を変えろ!!とも言っていません。
彼の個性が活かせる場に連れて行った、そして本人がありのままで輝けるようにした。

つまり、山岡は、本質を見極め、彼の美声や南部追分けを歌った時の彼の良さに目を付けていたんですね。
他の人が見落とすようなところを山岡は捉えていて、それで終わらず、彼を最大限活かす方向に持っていった。

私のレッスンも実はこういったことこそを大事にしています。
通り一辺倒ではないレッスン。
巷に溢れている。

「王道」
や。
「教科書通り」
には決して当てはめることのないレッスン。
もちろん、基礎を疎かにするという意味ではありません。

ただ、その人の抱えるコンプレックスだったり、普通の視点で見ると、弱みになってしまうような事にこそ、宝物が眠っている可能性があるからです。

実際のレッスン例

実際のレッスンを例に取って見ると、以前紹介した、クラシックの教室でいまいち伸び悩んでいた生徒さん。
この方も、自分の向かう方向性や、自分の長所はなんなのか?
どういった事をギターで奏でていきたいのか?
が分からず、また自分に合う教室が本当にあるのか?

といったことで壁に当たっていました。

そこで、丁寧にヒアリングを重ね、音の趣向、ジャズが好き、映画音楽など情景が浮かぶ音が好み、などの情報をもとに、練習メニューを組み、今ではイキイキと演奏を楽しまれてます。

爪がもろく、指頭弾きであることにコンプレックスを持っていた生徒さんは、私の教室だと、爪のことを言われないことが安心!とおっしゃってくれています。

クラシックの正統派な教室ではやはり爪が基本にあり、講師も爪スタイルなので、どうしても爪を活かす方向になります。

しかし、私自身も爪がそこまで丈夫でなく、指頭を多めにするスタイルであるからこそ、そのような生徒さんの悩みにも応えられ、肉弾きを活かしたレッスンもできています。

ヒアリングの重要性

体験レッスンの際に、私の教室ではヒアリングをとても大切にしています。
それは。

・好きなアーティスト
・好きなジャンル
・ギター歴
・どのようになっていきたいか?
・弾けるようになったら嬉しい曲

などを細かく聞いていきます。
もちろん、イメージのない方は、こちらで道を作っていくようなイメージです。

そうして、話をしていくうちに、生徒さん自身でも。

「はっ!!」

と気づきがあったり。
これ好きかも??

ということが見えてきたりします。

レッスンでは、そのような、生徒さん自身から出てきた声を大事にしています。
そして、それを活かせる道筋(練習方法やマッチする曲など)を作ります。

だからこそ、対話を大事にしている

このように、最初のヒアリングもそうですし、何気ない日常の会話からヒントがあることも多いので、私は対話というものをとても大切にしています。

やりながら、目標がアップデートすることもあるでしょうし、まだまだ可能性が眠っていることもあるからです。

それは、何気ない会話の中に、次のやりたい曲や、本当にフィットする曲のヒントが隠れていたり。

ギターを弾く上での悩みのようなものなのかもしれません。

そうしたことも、否定せずに肯定していく、受け止めていく、そしてそれをさらに一人一人がイキイキする、そして音を通じて笑顔になる。

そんな、その人らしい音楽を育てていく、それが私の考えるギターレッスンなのです。

そう、それは気さくでどこか憎めない、そして本質を見極める目をもつ美味しんぼ山岡の視点に近いのかもしれませんね(^^)

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